SDGs

【SDGs 5.ジェンダー平等を実現しよう】今でも2億人の少女が女性性器切除をされる現実【衝撃でした!】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回のテーマ「ジェンダー平等を実現しよう」を調べて、一番衝撃だったことはアフリカを中心とした30カ国で現在も行われている「女性性器切除」という風習です。

以前に少し聞いた事はありましたが、一部の人たちの風習かと思っていましたが、現在でも2億人の少女に行われているとは初めて知りました。

 女性性器切除(female genital mutilation、以下FGM)とは、アフリカや中東、アジアの一部の国々で行われている、女性の性器の一部を切除してしまう慣習です。きわめて強い社会的な規範に支えられ、家族はその害を知っていても自分の娘にFGMを受けさせていることが少なくありません。

引用:ユニセフ「ユニセフの主な活動分野|子どもの保護 女性性器切除(FGM)」

この風習を人権侵害としてユニセフでは根絶に向けて活動をしています。

今回はSDGsの目標5つめは「ジェンダー平等を実現しよう」です。

そのまえにSDGsをおさらいすると

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を略してSDGs(エスディージーズ)といいます。

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会の共通目標で2030年の達成を目指しています。

SDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。

17の目標はこちら

このブログではシリーズでSDGsをまとめています。前回は【SDGs 4.質の高い教育をみんなに】コロナショックで世界で5人に1人の子どもが学校に行けない【日本でも教育格差が問題】でした。

今回は5つめの目標「ジェンダー平等を実現しよう」についてまとめます。

女性に生まれただけで受ける差別

世界では7億5000万人の少女が18歳より前に結婚し、30か国で少なくとも2億人の女性と少女がFGM(女性性器切除)を受けています。

引用:国連「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」

児童婚

児童婚とは18歳未満での結婚、またはそれに相当する状態にあることです。

児童婚の背景は貧困問題があり、結婚を引き換えに金品を受け取るといった取引が行われます。

成長期の女の子が妊娠・出産をすると妊産婦死亡リスクが高まるほか、暴力、虐待、搾取の被害も受けやすいのです。

また、学校を中途退学するリスクも高まるため、女性が自立することが難しくなります。

FGM(女性性器切除)

2000年前から赤道沿いのアフリカで行われてきた風習で、主に生後1週間から初潮前の少女に行われます。

主にアフリカにおいて、「結婚まで処女を証明するために膣を縫い閉じる」「浮気をしないように性感帯を切り取る」といった理由から行われてきました。

麻酔もなく、不衛生な環境で行われるため出血や感染症のリスクにさらされ、身体的にも精神的にも長期的に影響を及ぼします。

家事や子育ては女性だけの仕事なのか

先進国でも発展途上国でも「家事」「子育て」「介護」などを女性の仕事として考えられます。

お金が支払われない「家事」「子育て」「介護」も、お金が支払われる仕事と同じくらい大切な「仕事」であるのに当たり前のように女性がする仕事になっています。

「家事」「子育て」「介護」以外にも、お金が支払われる仕事をしている女性にとっては負担が大きく、家庭内の役割分担や公共のサービスなどサポートが重要です。

ジェンダー不平等が起こる原因

ジェンダーとは「社会的・文化的に形成された性別」のことです。

ジェンダー不平等が起こる主な原因としては下記が挙げられます。

  • 宗教の決まり
  • 伝統的な社会構造・風習
  • 家庭内・家庭外での教育の欠如
  • 生物学的役割の違い

問題点として

  • 政治・経済共に重要な意思決定への女性の参加率の低さ
  • 男女の賃金格差
  • ジェンダーと社会的役割に関する偏見
  • セクハラ・モラハラ問題
  • 男性優遇・女性優遇制度

引用:IDEAS FOR GOOD「ジェンダー不平等」

ジェンダー問題は女性だけが不利といったことだけでなく、男性が差別されたり、LGBTQだからといって差別されるといったことも含まれます。

日本のジェンダーギャップ

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2019年12月「Global Gender Gap Report 2020」を公表した男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数によると2020年の日本は153か国中121位(前回は149か国中110位)でした。

日本はG7では最下位

欧米を中心とする上位国と比べると日本は「女性の政治参加度が低い」「女性管理職が少ない」「家庭における女性の負担(無報酬労働)が多い」ところから不平等と判断されています。

そう考えると、日本の女性は抱える問題が多いと感じます。

仕事をして、結婚をして、子どもを産んで、育てて、介護まで、いろんな期待を家族や職場から求められると本当にしんどいと思います。

もちろんパワフルな方は全てを手に入れていただけたらと思いますが、自分にとっての幸せのカタチを見つけることが大切だと私は思います。

ユニセフでは子どもの保護として「児童婚」や「女性性器切除(FGM)」を撲滅する活動を行っています。

毎月は1,000円からで寄付による税控除があるのでご活用ください。